赤ちゃんに自我が無い理由~スピリチュアル解説~

先日は、「自我とは何か?」を心理学の立場からお伝えしました。
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今回は、赤ちゃんに自我が無い理由を、スピリチュアリズムの視点からお伝えしたいと思います。

前世があるのだから、赤ちゃんにだって自我がないの?
人は魂を成長させるため、学びを得るため、何度もこの世に生まれてきます。これが転生です。よく輪廻転生と混同されがちですが、輪廻転生には動物に生まれ変わる事も含まれています。

スピリチュアリズムの考えでは、動物の魂が人間に転生する事はあっても、人間から動物や植物に転生する事はありません。この事に関しては、別の機会にしっかりとお伝えしたいと思います。

さて、転生するという事は、「前世がある」という事です。前世とは云わば、別の人間だった時の人生経験です。そんな物があるのなら、”自我”だってありそうなものですが、赤ちゃんには自我がありません。その理由は2つあります。

その1:前世の記憶は邪魔
魂の成長に必要なのは「何が出来るか?」ではなく、「どの様に頑張ったか?」という過程です。その過程の中で、様々な困難に立ち向かい、魂を成長させます。前世の記憶があると、大抵の事は簡単に乗り切れてしまうため、魂の成長には邪魔になってしまします。そのため、記憶を意図的に消されているのです。別の言い方をすると、記憶にアクセスするのに制限が掛けられている状態です。

ただし、魂の個性・性格は魂の学びに必要なので、今世においても前世から引き継いでいます。例えば
・優し過ぎて優柔不断
・元気過ぎて周りへの配慮が無い
・細かい事に気が付くが、全体的な視点で見れない
・慎重だが臆病
・頭が良いが他人の気持ちが分からない
・強さと暴力をはき違えている

などなど。全ての魂はこの世に、自分の欠点を直し、大我の愛を学ぶために生まれて来ています。魂の浄化・進化向上が目的なので、進化させる性格を引き継いで産まれて来るのは当然の事です。そもそも、現世で十分な学びを得ているのであれば、現世に生まれてくる必要が無いわけです。ですから肉体を持って生まれて来る事は、学びの追試を受けている様な物です。

魂の性格・性質は、前世から引き継いでいますが、記憶が無いため自分を定義づける材料が無い。よって、生まれてすぐは、個性はあっても自我が無いというわけです。

その2:魂が霊界にいたから
人の魂は死後、現世⇒幽現界⇒幽界⇒霊界と進みます。霊界にいるグループソウル(類魂)と話し合い、魂の学びが足りないと判断した場合、魂はまた現世を目指し、生を受けます。

魂は幽界までは、その姿を人間のままで保ち、自我は現世で生きていた頃のまま残っています。魂が幽界でする事は、現世にいた頃の行いの反省と、思い残した事、やり残した事への気持ちの消化作業です。この作業は、長い時間かけて行われます。

それら全ての作業が終了すると、魂は満足して人の姿でいる事に、こだわらなくなります。そうすると、魂は幽界から霊界にある、自分のグループソウルへと移動します。

グループソウルへの移動は、魂の里帰りです。グループソウルには“個人”という概念がありません。水の入った一杯のコップに、一滴の水滴が混ざると、区別が付かなくなる様に、グループソウル内の魂は、全てで一つの魂になります。記憶や感情全てを共有し、一つの意識体として存在します。

グループソウルは小さなものでは数十人から、大きなものでは数千人にも上る魂によって成り立っています。小さなグループソウルは、大きなグループソウルの一部です。広義に解釈すれば、全ての魂は一つの同じ魂であると言えます。

話を「赤ちゃんの自我」の話に戻しましょう。生まれてすぐの赤ちゃんの魂には、グループソウルにいた頃の感覚が、まだ残っています。グループソウル内では、言葉を交わす必要が無く、全ての記憶・感情を共有している為、自分と他人を区別する必要がありません。

そもそも、グループソウルには他人が存在しないわけですから、自我を保つ必要が無いのです。ですから、産まれてすぐの赤ちゃんには自我がありません。

そんな所にいた訳ですから、世に生まれてすぐの赤ちゃんは、もの凄く戸惑います。意識を共有する仲間がいない。念を送っても自分の意思が全く届かない。その驚きとストレスは相当な物でしょう。自分の想いを伝えたい!!その気持ちが、赤ちゃんの自我を急速に芽生えさせます。

以上が、産まれてすぐの赤ちゃんに、自我が無い理由です。霊界では自我は必要ありませんが、現世で愛を学ぶためには、自我を確立する必要があるのです。

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